日本女子バスケット界の偉業を成し遂げた2020東京オリンピックで、素晴らしい活躍を見せた馬瓜エブリン選手。
チームのムードメーカーとしても欠かせない馬瓜選手について調べてみました。
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悩みをパワーに
本名 馬瓜 エブリン(まうり えぶりん)
生年月日 1995年6月2日
出身 愛知県豊橋市 (愛知郡東郷町で育つ)
身長 180cm
体重 75kg
学歴 桜花学園高校卒(大学進学せず)
両親ともにガーナ人でありながら日本で生まれ日本人として暮らしてきた馬瓜選手。
エンジニアの父がもっと勉強したいと単身日本にやってきて、母もそれを追って日本にやってきたそうです。
当初は日本語もわからなかったそうで、父は大学に行き日本を学んだり日本人の友人を作り生活を手伝ってもらったりしてかなり苦労されたようです。
そんな両親のもとで育った馬瓜選手は、生まれも育ちも日本なのにその容姿のせいでからかわれることに傷つき、一人でいることが多かった時期もあったそうです。
そんな時に母から言われた言葉が、
「もし誰かが『あなたは黒い』と言ってきても『私はガーナ人だから黒いのよ』とニコニコと笑えばいい。その人はまた『黒い』とは言えなくなる。ニコニコして仲良くするのが1番いいといつも話している」
これでとても気持ちが軽くなり、笑顔の持つパワーや魅力を武器にどんどん世界を広げていったんでしょう。
お母様のこの言葉は、きっとご自身に言い聞かせてきたものなのかもしれませんね。右も左もわからない、ご主人は大学や仕事に一生懸命で生活を支えてくれている。夫婦での新天地での生活を懸命に送る中で見出した方法なのかもしれませんね。
いつでも笑顔で
小学4年生の時に地元のミニバスクラブに入ると、その体格を生かしどんどん活躍していきます。
あれほど注目されるのを気にしていたはずなのに、競技で名前が呼ばれるとうれしくなりのびのびすることができ自信がついたとおっしゃっています。
高校時代は三冠を達成しU-17の日本代表にもなり世界ベスト4入り。アジア競技大会の日本代表選手にも選ばれました。
現在所属するトヨタ自動車アンテロープスは、2021年3月に12連覇を目指したENEOSサンフラワーズを破り初優勝しますが、その時の優勝インタビューで馬瓜選手は「お待たせしました!ようやく歴史を変えました!」と笑顔で宣言しています。
この言葉、彼女の人生の中で幾度となく訪れてきたことなのかと思うと、何度聞いても涙が出てきてしまいます。
高校時代、馬瓜選手が日本代表になるためには日本国籍を所得していないといけません。しかしご両親がガーナ国籍のため、日本で生まれていても日本国籍ではなかった馬瓜選手。
日本代表になりたいという馬瓜選手の想いを実現するため、読み書きが苦手なご両親は、あの大量でかなり複雑な帰化書類をまとめ上げて、一家は全員日本人となりました。
ある種生まれ育った国を捨てることになる決断を快く引き受けてくれた両親のため、馬瓜選手は今後も笑顔で最高のパフォーマンスを見せてくれることでしょう。
そして次々と、日本の女子バスケット界の歴史を変えてくれることを楽しみにしています。
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