数々の傑作を世に送り出してきた巨匠マーティン・スコセッシ氏の、新たなる傑作が公開されます。
キリスト教文学の中でも傑作と名高い純文学「沈黙」が、巨匠の手にかかるとどの様な映像美を見せてくれるのか。
その世界を作り出すキャストや、「沈黙」を知らない人でも映画が楽しめるための、あらすじなどをご紹介しましょう。
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傑作「沈黙」とはどんな物語なのか
舞台は江戸時代の日本、長崎。キリシタン弾圧が進む中、ポルトガル人の宣教師ロドリゴは、日本で布教活動をしていた師とも仰ぐ牧師が棄教したとの知らせを受け、日本へ向かいます。
隠れキリシタンの多い小さな村でかくまってもらいながら、日本の現実をまざまざと見せつけられていきます。十字架に磔にあったり、そのまま流されたりといった、厳しい罰を受ける信仰者を救うことができない自分の無力さや信仰心への疑心。
周囲の信仰心を背負いながら、無言を貫く神への疑いを抱え苦悩する。そして最後に彼らがたどり着いた答えは…
原作は遠藤周作の傑作「沈黙」です。監督自身が敬虔なカトリック教徒で、幼い頃は司祭になりたいと思っていたほどで、そんな彼が「キリスト教弾圧」をどのように描くのか、宗教という枠にとらわれず、人と人との交流をどの様につむぐのか。
また、ハリウッド映画でありながら、そのほとんどを日本で撮影しているというところも興味がありますね。
キャストも独特です
さっきも言いましたが、ハリウッド映画でありながら舞台は日本なので、キャストにも日本人が多くいらっしゃいます。
キチジロー/窪塚洋介 主人公の日本での相棒とも言うべき存在 この物語のキーマン
俳優としての活動は数多く、名作にも多数出演している傍ら、レゲエミュージシャンやカメラマンとしての顔も持つ。
今回のキチジローという役については「善悪がわからないまま成長した人間」として演じ、監督からも絶賛されている。
通辞/浅野忠信 主人公の信念に自身の理論で迎え撃ち棄教を迫る幕府の役人
俳優としては、日本のみならずアメリカや中国の映画にも数多く出演し、賞もいくつも受賞している。しかし俳優業だけではなく、音楽家としての一面ももつ。
今回は、キチジローとしてオーディションを受けたが、監督からこの役を推薦され役を変更したとのこと。
井上筑後守/イッセー尾形 残忍な弾圧策をとるが、口調や態度は穏やかという腹黒役人
一人芝居のスタイルを確立した第一人者として有名。日本の映画にも多く出演していますが、日本のみならずLA映画批評家協会賞の助演男優賞次点になるほどの評価をうけている。
このほか、数多くの日本人俳優が隠れキリシタン役などで登場します。
次は、ハリウッド側からのキャストです。
ロドリゴ/アンドリュー・ガーフィールド 主人公の宣教師 迫害を目の当たりにし神の「沈黙」に疑問を投げかける
『アメイジング・スパイダーアン』のピーター・パーカー役として有名ですね。元はイギリスの舞台俳優としてデビュー、いくつも賞を受賞。2007年『大いなる陰謀』で映画デビュー、その後もドラマ出演などをし今の地位を確立。
ガルベ/アダム・ドライバー ロドリゴと共に日本に渡るもう一人の宣教者
2009年にテレビドラマデビュー。2011年には『j・エドガー』で映画デビューをし、2015年『スターウォーズ フォースの覚醒』では、カイロ・レン役に抜擢。そのほか『リンカーン』などにも出演している。
あげだしたらキリがないほど、名優たちが名を連ねる作品になっています。ご紹介しきれなかったキャストがこちら。
ハリウッドの巨匠が自信を持ってお送りする『沈黙 サイレンス』は、
1月21日(土) 全国一斉ロードショー
大いなる信仰か、それともか弱き者たちの命か。その時あなたなら、どちらを選びますか。
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