新型コロナウイルスに対する世界的な大流行の中、各国では独自の方法で対策をとっています。
日本では「8割おじさん」との愛称がついた「西浦博」教授が、様々なメディアで人との接触を8割減にと呼びかけています。
政府ですらも絶大な信頼を置く西浦教授とは、どのような方なのでしょうか。
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プロフィール
氏名 西浦 博(にしうら ひろし)
生年月日 1977年(月日は非公表)
出身 大阪府(兵庫県神戸市育ち)
学歴 神戸市立工業高等専門学校卒 宮崎医科大学卒 広島大学大学院保健学研究科博士号所得 他数カ国の大学
幼い頃からロボットコンテストやソーラーカー似興味があった西浦教授は、工業高専に進学します。
しかし在学中に阪神淡路大地震で被災します。自身の学んできた工業の知識が全く生かされない憤りを感じ、被災者を救助するAMDAの医師たちの姿に感銘を受け医学の道を志します。
医学部の学生インターンとして参加した、発展途上国での麻疹とポリオの予防接種対策での感染者の数理モデルの数式に衝撃を受けます。
その後世界の様々な国で医学を学び、2016年には北海道大学大学院で医学研究員の教授に就任しました。
著作に関してもいくつか書かれているようですが、一般的な書店に置かれるものではなく、その分野の専門家が手に取る「参考書」のようなものをおかきになっていました。
「8割おじさん」と呼ばれるまで
感染症の数理モデルというのは、「感染症がどのように拡大し、どれほどの期間を有し、どのように発症、重症化するのかということを数式で表示する」というものだそうです。
以前から欧米では積極的に取り入れられている考え方ですが、日本ではまだまだ浸透していませんでした。
日本での実績が浅い西浦教授は、自身の数理モデルを示しても政府に取り合ってもらえないが、WHOが示唆したものなら日本は信用する(そのデータは西浦教授も携わったものだった)ということを知り、アプローチの仕方を考えたうえでの世界各国での活動だったそうです。
今回のコロナ対策として西浦教授が再三言っている「行動を8割減らしてほしい」というのも、過去世界中で起きてきた感染症の数理モデルで実証してきた確かなものに裏付けられたものでした。
この「8割」にこだわるにもそれなりの根拠があります。
7割なら数ヶ月、6割なら1年程度収束までに時間がかかるという報道を耳にしたこともあるかも知れませんが、西浦教授いわく
「6割では収束しない」
のだそう。
そしてこのままでは40万人が死亡するという、衝撃的な発言もされていました。
先の見えない「外出自粛」、曖昧なことでお茶を濁されるよりも、西浦教授のように厳しいことでも現実を突きつけてくれる方がよっぽど真剣さを感じます。
現実を重く受け止め、一人ひとりが他者を思いやる気持ちを持ち、一日も早い事態の収束を望みます。
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