ほのぼのとしたありふれた日常の中にある幸せ、それを切り取ってあたたかな気持ちにさせてくれる漫画『ひらやすみ』の作者が「真造圭伍」さんです。
連載デビュー作を二人のイケメンがW主演で映画化されたり、33歳でがんになったりと話題の多い真造先生について調べてみました。
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「不幸をくれてありがとう」
氏名 真造 圭伍(しんぞう けいご)
生年月日 1987年1月23日
出身 石川県
学歴 埼玉県立芸術総合高等学校卒 東京造形大学美術学科絵画専攻卒
家族 妻 谷口奈津子(漫画家)
石川県で生まれた真造先生ですが、埼玉県の高校に進学されています。
この学校は公立高校でありながら芸術面を強く磨くことができる特徴的な学校で、ここで漫画の基礎を徹底的に学んだんでしょう。
その後も技術専門の大学に進学し、3年生の時に『なんきん』の名前でデビューを果たします。
その後連載デビュー作品『森山中教習所』が月刊!スピリッツで2009年11月号から2010年9月号までで掲載されます。
また同作品は、2016年に野村周平さんと賀来賢人さんのW主演で映画化もされました。
デビューからいい波に乗ったスタートと思われましたが、実際には大きなヒット作には恵まれず、苦悩と苦労の日々を送られていたそう。
がむしゃらに連載をこなし徹夜も当たり前、自分の体をいたわる時間も気持ちの余裕もなく突き進む日々だったのでしょう。
20代という若さだからこそできることだったのかもしれませんが、33歳で転機が訪れます。
左耳の下にしこりがあったのには気づいていたものの、痛みもないので放置していたがだんだん大きくなってきたので気になって耳鼻科へ行くことに。
そこから総合病院、大学病院へと紹介を受け、最終的には「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」という悪性腫瘍だったことがわかりました。
幸いステージⅠだったため切除手術と抗がん剤投与を数か月行い、2020年11月に完全寛解を発表されました。
ネットで病気の情報を集めたり、お医者様に余命を聞いたりと大抵の人が思う不安も抱えたそうですが、ガンと知ったときに思ったことが
「不幸をくれてありがとう」
「これできっと次の連載が描ける」
仕事がうまくいかず、売れず、連載も思い浮かばない中での入院で、コロナ過もあって面会もない環境を逆手にとって、自分を見つめなおすチャンスだと思ったんだそう。
この思考の柔軟性が、真造先生のストーリーにも十分に反映されています。
ぜひ読んでみて
入院中に出来上がった話というのが『ひらやすみ』なんです。
波乱万丈、冒険、成長記録、そんなハラハラドキドキ要素は皆無といっていいですが、本当にごくごく普通の日常を抜き出し、人との触れ合いや普通の暮らしという当たり前が大切なんだとしみじみ感じさせてくれる作品です。
先生自身も入院を通じて、過労があれば売れるわけじゃなく、失敗はするもので、でも頑張った先にあるんじゃないかと、心にも生活にも余裕を持つことができたそうです。
ぜひ『ひらやすみ』を読んでみてください。
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