渡辺篤史さんの独特のトーンと言葉、雰囲気がマニアの心をつかんで離さない『建もの探訪』
超がつく長者番組となったこの番組の、神回や渡辺さんのご自宅のお話などを集めてみました。
放送37年目

テレビ朝日系列で放送中の『建もの探訪』は、1989年4月から放送が開始されました。
もともとは桜前線とともに、沖縄から北上しつつ、各地の建築物を見る旅番組として企画されたものでした。
その途中で、時々住宅にスポットを当てた放送があり、それが好評だったため住宅番組へと方向転換して、現在のようになっています。
実際に住んでいる方の想いや工夫とともに、そこに広がる空間や建築技術なども紹介しているんですが、その進行役の渡辺さんが本当にいい味出してるんです。

先入観を持たずに家を観たいということで、前情報を入れずに現場入りする渡邊さんなので、その場の感想が素で、気に入るとずっと一つの部屋にい続けたりするんですよね。
丸い明り取りの障子窓が気に入れば、その窓をずっと見ていられるといって部屋にい続け、この空間がいいねぇと椅子に座ってしまえばそこからしばらく動かない。当然画は同じまま。
普通に考えたらテレビ的にアウトなのかもしれませんが、(なんせ30分ない番組ですから)渡邊さんだからこれが成り立つんですね。

そしてオープニングとエンディングには、小田和正さんの「between the word & the heart -言葉と心-」が、番組開始当初から採用されています。
今更あの曲なしの「建もの探訪」はありえないですよね。
素敵な神回
まず、玄関に入るまでに時間を取り、一部屋目ですでにまったりモードに入ったかと思ったら、猫に夢中!
自ら気が付いてくれてよかったですが、止める人がいませんからねぇ…
このご夫婦の雰囲気も柔らかくて、本当に素敵な回でした。
こちらもなかなかの時間のかけ方でしたね。
家具もセンスのいいものが多く、見ごたえ十分なお宅でした。
渡辺さんのあのペースについていけるご夫婦も、本当に素敵。
渡辺さんの失敗談
30年以上にわたり様々な住宅を見てきた渡邊さん。
もはや住宅のプロ顔負けの知識量を持っていると思っていた渡邊さんですが、なんと住宅で大失敗をしてしまったんだとか。
それも自分のお家で!です。

まずは、渡辺さんのご自宅の概要です。
コンクリート打ちっぱなしの2階建て+ロフト 半地下もあり屋上庭園付き
凄い豪邸で、夢の広がるお宅のようですよね。
しかしこの特徴が見事に裏目に…
コンクリート打ちっぱなしは夏熱くて冬は寒いー特に寒さがひどく床暖房で何とかやれている
半地下は音が響きすぎるー四角い12畳のオーディオルームを作ったが、吸音設備を入れていないので音が反響しすぎて聞けない
いい面はというと、頑丈だということらしいです。

1000件以上見てきた渡邊さんからのアドバイスは、「設計士にしっかりと希望を伝える」ということでした。
ぽわっとした希実ではなく、生活するうえでの希望などをしっかりと伝え、無理なことややめたほうがいいことをきちんと説明してくれる信頼できる設計士さんをみつけることだそう。
渡辺さんが言うなら、間違いないですね!