2021年のホームランダービーや次の日のオールスターに出場、ホームランの本数などの記録はもちろん、その人柄さえもアメリカ人の心をつかんで離さない大谷選手は今や日本の誇りといえますが、そんな彼に常について回り彼を支ていたのが、水原一平さんでした。
現地では一平グッズの販売も熱望されているほどだったのにも関わらず、そのすべての信頼を裏切った水原さんには何があったのでしょうか?
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野球未経験者
名前 水原 一平(みずはら いっぺい)
生年月日 1985年12月31日
出身 北海道苫小牧市
学歴 カリフォルニア大学リバーサイド校卒
6歳まで北海道の苫小牧市で育った水原さんは、和食料理人のお父さんがアメリカで板前をするために移住します。その後はアメリカで生活を送っていました。
大学卒業後は日系の企業で働いていたこともある水原さんですが、ドジャースの野茂選手の活躍を見てMLBに興味を持ちました。
野球選手の通訳を目指したという水原さんは、2010年にボストン・レッドソックス所属の岡島選手の専属通訳になりました。
その後は日ハムの球団通訳として日本に滞在し、日ハムに在籍する外国人選手の生活全般の面倒を見ることになります。
言葉の壁はもちろん、生活様式の違いや考え方、宗教など、様々なサポートが必要な外国人選手にとって、水原さんはその壁を越え溝を埋めてくれるなくてはならない方だったんでしょうね。
日ハムで大谷選手と出会った水原さんは、大谷選手がエンゼルス移籍することに伴い専属通訳としてアメリカに戻ることになったんです。
実は野球の経験は全くなかったという水原さんですが、オールスター戦前の大谷選手とのキャッチボールのシーンを見ると見事に相手をしています。そのほかにも、本当にプロに交じって様々な練習に参加したりデータ管理にと大忙しです。
実はプロの、それも剛速球を投げるピッチャーを相手にするキャッチボールはかなりのスキルが必要とされるそうです。
岡島選手が「自分の時は全く野球はできず、キャッチボールの相手もお願いしたことがない」と以前番組でおっしゃっていたことを考えると、水原さんなりにかなり野球を研究し自主練もされたんでしょうね。
そういった姿勢が大谷選手にさらに信頼されることとなったんだと思います。
2018年にご結婚された水原さんですが、奥様に関しては写真はあるもののお名前などは公表されていませんでした。お子様もいらっしゃらないようで、もしお子さんが生まれたら野球をさせるんでしょうか。
そうなるとコーチは大谷選手がきっと買って出てくれるでしょうから、こんな贅沢なことはないですよね。
今やベースボールカードまで作られ、球場には「IPPEI」とボードを掲げるファンがいるほど人気の水原さん。
今後も、大谷選手を支える水原さんの活躍(?)が楽しみの一つになりそうです。
ベンチの最強侍!?
2023年3月、いよいよ始まったWBC!
世界一奪還に向けて栗山監督率いる侍ジャパンは、まさに気合十分の快進撃を繰り広げています。
大谷翔平選手のチーム入りは世界が注目するところですが、いざテレビ中継が始まると、アメリカでよく見かけた水原さんの姿がちょこちょこと目に入ります。
水原さんのお仕事は「通訳」のはずで、日本人チームで戦う大谷さんには不要な気が。
もしや日本語を忘れてしまったの!?と一瞬驚きましたが、実はちゃんと意味があったんです。
1.ヌートバー選手の通訳
母国に帰国した大谷選手と違い、ヌートバー選手は日本語ができません。そんなヌートバー選手の通訳を行っています。選手間の団結力を高めるためには、意思の疎通は欠かせませんね。
2.栗山監督と審判団との通訳
第一回大会での『世紀の誤審』とも評される場面で、球審に詰め寄った王監督との通訳を務めた中村氏は影の主役となりました。そこで栗山監督のいわんとすることを細かいニュアンスまで正しく伝えることができる通訳が必要なのです。
3.データ分析のサポート
相手チームの情報分析を民間アナリストに任せている今回の侍ジャパンにとって、メジャーリーガーの生きた情報や特徴を持つ水原さんの意見は大変に貴重で重要とされています。
4.大谷さんの精神安定剤
これは筆者の独断と偏見による意見です。やっぱり野球をやるうえで二人は常にいてくれないと。
以上のような(4番は除外で)理由から、栗山監督たっての希望で水原さんの同行が決定したんだそう。
確かに中継を見ていても、細かな図や文字の並んだ紙をもって選手やコーチと話をしているシーンが映っていますね。
1次リーグ開始の前日に行われた焼き肉店での決起集会も、今回召集された選手30人にプラスで水原さんも参加されていたんです。
まだに「31番目の侍ジャパン」ですよね。(向かって7人目奥にいます)
試合に出ることはありませんが、データを分析して選手たちに説明をしたり、監督とともに審判への話に同行し通訳したり、素晴らしいヒットが出たときにはベンチ内であの『ペッパーミルポーズ』で選手をたたえていたりと、もしかすると誰よりも仕事量が多いかもしれません。
今大会は特にメジャーリーガーの参加が多く、水原さんのもつ情報がカギを握る場面も多くあると予想されます。
侍ジャパン最強の知将水原一平!
世界一奪還は、あなたの頭脳と働きにかかっているかもしれない!
頑張れ!侍ジャパン!がんばれ!水原一平!!
称賛の嵐!!
上記で紹介したWBCでは見事に侍ジャパンが優勝しました。
そのこともあり日本人選手への見方が大きく変わり、2023年は大谷選手の動向はもちろん、多くの日本人選手のメジャー進出が行われましたよね。
大谷選手が移籍先に希望した一つに「水原一平の帯同」があったそうですが、もはや二人は一心同体、大谷選手にとってなくてはならない存在として周囲も認知しています。
そんな水原さんですが、あまりその活躍がフューチャーされることはありませんよね。
そこで、水原さんを称賛する声を集めてみました。
証言①ジョー・マッドン:元エンゼルス指揮官で百戦錬磨の名将
当初大谷選手は英語が拙くコミュニケーションを図る手段が大谷・マッドン・水原の三人のミーティングであった。そのさいの水原の手腕をマッドンは「Ippei is “Outstanding”(一平がずばぬけていた)」とし、水原氏の存在があってこその大谷の躍進だと大絶賛。
証言②廣津留 真理:ディリーゴ英語教室代表
通訳に求められる5つのスキルが完璧。日本語の微妙な言い回しを真意は変えずに変換できるのは、常に大谷選手の考えを知り理解しているからこそできる技。そして質問者の意図をくみ取り、答えにに国民性を反映させよりわかりやすい回答にしている。場を和ませる瞬発力と起点。すべてにおいて、大谷選手の意図を深く理解し、水原氏に高いスキルがあったからこその技。
この証言②に関して補足すると、年棒後払いにした理由を聞かれ、大谷選手はそのほうが多くの優秀な選手を獲得できると思ったところから始まった話ですと答えていますが、水原さんはあえてアメリカの制度に触れつつ説明をしています。そのほうが、より理解が深まるからですね。
また肘の手術についての質問には、ドクターのほうが詳しいかなという日本語の答えに関し、主治医に聞いてくださるのがいいかもしれませんと、ジョークを交えた返しをしています。実際会場でも笑いが起きましたしね。
日本語を正しく訳して伝えるのはもちろんですが、そこに話し手の真意を読み解き利き手の理解を考慮するというのが通訳の腕の見せ所だとするならば、まさに水原さんは大谷選手の意図を完璧に理解しているといえます。
証言③SNSの声
Shohei Ohtani 🤝 Rams pic.twitter.com/YPbhQI8Ho3
— Los Angeles Rams (@RamsNFL) December 22, 2023
「選手が近づくとさりげなく一歩下がる」
「もう一平さんが奥さんでいいんじゃないの?」
「大谷翔平の昭和の妻・通訳:水原一平氏」
常に帯同しているのに目立たず、でもしっかりと仕事はこなす(仕事以上の功績をあげている)、これは大谷さん手放したくないですよね。
同じドジャースに入団した山本選手の会見の時は、水原さんでなく別の方が通訳に入っていましたがそれについて米メディアが公式Xで
「イッペイ・ミズハラはヤマモトとショウヘイの二刀流では働かない!」
とジョークと発信していましたが、まさにその通り!
最高の通訳から一変容疑者に
大谷選手がドジャーズへの移籍が決まってすぐの頃、大谷選手の賭博疑惑が出ました。
専門チームも動いての本格的な調査ということもあり、一部では「球界追放」の言葉も使われるほどでした。
そして今回の水原氏の逮捕。
実は大谷選手の口座から賭博のお金を工面していて、あろうことかそれを大谷選手に肩代わりさせるようなうその証言を依頼していたなんて事実が発覚しました。
その時の様子については、大谷選手のチームメイトであり大谷選手がドジャースに勧誘してくれた大喜びしたグラスノー選手は、
チームメイトはみんな大谷の味方だという感じで静かに見守っていた
大谷が「僕の携帯を全部調べて」みたいなことを言っていて、絶対に無実だと確信した
と番組でコメントしていて、チーム全体が大谷を疑うことはなかったそうで、だからこそ大谷選手もプレーに大きな影響がなかったのかもしれません。
一般人からしてみれば、自分の口座に他人がアクセスしたらすぐにわかりそうなものですが、グラスノー選手いわく、プロ選手はお金に無頓着で、財政管理は別に任せていることがほとんどだそうで、唯一いえるとしたら、生活のほとんどを水原氏一人に一任してしまっていたことが問題だったのかもしれません。
まぁ渡米後ずっと二人三脚で公私ともに支えてくれた水原氏だからことの信頼のあかしだったのでしょうが、うその証言を依頼するなんて、その信頼関係につけこむような真似、この期に及んでよくできたなとあきれてしまいます。
このほかにも、歯を治療しなくてはいけないと聞いた大谷選手が治療代にと小切手を切ってくれたのに、金額は水増ししてるし小切手は自分の口座に入金してしまっているし、ここまで人って落ちるものなのかと思わざる得ない罪が続々と出ています。
訴追による訴追で禁固数十年の罪にとわれるところを司法取引をして数年に減るのでは?との見方がアメリカのメディアでは出ているようですが、どうなるのかはまだわかりませんね。
大谷選手の奥様である真美子夫人は、結婚後の奥様会や球場での立ち居振る舞いなど、水原氏の奥様をかなり頼りにしていたそうなので、そことのつながりもたってしまい、大谷選手の心配は自分のことより夫人の不安を取り除くことに向いている気がしますよね。
そしてアメリカならではですが、すでに今回の事件をテレビドラマ化するために始動しているとの話があり、もし水原氏が「手記」を発売しようものなら、それをもとに映画化の話も出ています。
その場合、当然印税は水原氏に入るわけですが、なんか釈然としませんね。
かといってそれを賠償金として大谷選手に支払うといったところで、果たして大谷選手が受け取るとも思えません。
結局水原氏のみそぎはどのような形で行われるのか、本当にみそぎは成るのか。
何事も、節度を持ってほどほどに…ということなんでしょうかね。
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