2023年3月、現在開催中のWBCは、今や日本の野球に興味がなかった人たちまで巻き込む一大旋風を起こしています。

もちろん大谷選手やダルビッシュ選手といったメジャー選手が日本代表としてプレーする姿をみれるまたとないチャンスということもありますが、なによりいま大注目で日本中の心を鷲掴みにしているのが「ラーズ・ヌートバー選手」ではないでしょうか。

たっちゃんの愛称で親しまれ、連日の好プレーで人気急上昇のヌートバー選手について調べてみました。

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日本名は「榎田達治」

氏名　　　ラーズ・テイラー＝タツジ・ヌートバー（ Lars Taylor-Tatsuji Nootbaar）
生年月日　1997年9月8日
出身　　　アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス
学歴　　　エル・セングド高校　南カリフォルニア大学

アメリカ人の父と日本人の母を持つヌートバー選手は、高校時代は野球とアメリカンフットボールの2競技で活躍をしていました。

両競技でスポーツ推薦をもらいましたが、最終的には野球を取ったそう。

その理由は「私が野球一家で育ったから」なんだそうですが、お父様が野球をお母様がソフトボールをしていたそうですから、納得の選択といえますね。

大学では主力選手として活躍し、2018年にドラフト8巡目でカーディナルスに入団、コロナ過の中思うようなプレーができないこともありましたが、2021年の21歳でメジャーデビューを果たします。

翌年にはレギュラーとして定着し、打率0.228本塁打14本の好成績を残す期待の選手なんです。

とはいえ同じメジャーの大谷選手やダルビッシュ選手、今回怪我で欠場した鈴木誠也選手と比べると若干見劣りするこのヌートバー選手をWBCという野球世界一を決める大舞台に出場させ、1番打者として起用を決めた栗山監督他日本のマネージャーたちの目には驚きです。

また、ヌートバー選手は日系人とはいえ国籍はアメリカです。

なぜ日本代表選手になれるのかというと、お母様が日本国籍のままだったことが幸いしました。

WBC規約に「親のどちらかが当該国の国籍を有する」という一文があり、まさにこれが今回の日本代表を実現可能にしたんです。

野球一家と紹介しましたが、お母様は大の野球好きで2006年高校日本代表のホストファミリーになったほどんなんです。

その時まだ9歳だったヌートバー選手は、代表として来ていた斎藤佑樹選手とも過ごした経験があり、お母様も日本人選手との交流をとても喜んでいたと当時を思い返しています。

またリトルリーガー時代のインタビューでは

「ラーズ・ヌートバー日本人です。いつか僕の母国日本を代表して戦いたいです」

と決意表明していました。

アメリカで生まれ育ち、言語も英語で日本を感じるのは自宅の食事くらいだったでしょうに、日本人としての誇りを持ち代表選手になりたいと語るなんて、なんて素晴らしい侍魂なんでしょう。

そんな気持ちのこもったプレーは、今回チーム内だけでなく日本中に大きな感動と勇気を見せてくれています。

いつか、日本のリーグで活躍する日を見たいものです。

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