今、全米で3週連続1位&興行収入1億ドル突破という偉業を果たしたある映画が話題となっています。
ラブ・コメディーでありながら、並み居る名作を押しのけてのこのヒットにはどんな秘密が隠されているのでしょうか。
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『クレイジーリッチ』の作品紹介
まずは『クレイジーリッチ』のあらすじをご紹介しましょう。
主人公レイチェルは、ニューヨーク大の経済学部教授。母子家庭で育ち、若くして教授になるほど聡明な彼女には、シンガポール出身の素敵な恋人ニックがいた。ある日ニックの親友の結婚式に同席するため、シンガポールへ旅に出る。そこでニックは「超」がつくほどの大富豪の出身であることを知り物語は展開していく。
タイトルの『クレイジーリッチ』とは、「狂気なほどの富豪」という意味です。庶民のレイチェルによるシンデレラストーリーとなっています。
原作は「クレイジー・リッチ・アジアンズ」というベストセラー小説で、作家のケビン・クワン自身もシンガポール出身で曽祖父は中国銀行の創設者という大富豪の家系。自身の経験をもとに書かれた物語なんです。
物語の主人公とその恋人役を演じるのがこのお二人。
レイチェル・チュー : コンスタンス・ウー
1982年3月22日生まれ 台湾系アメリカ人
2017年「世界の最も影響を与えた100人」に選ばれる
ニック・ヤング : ヘンリー・ゴールディング
1987年2月5日生まれ マレーシア出身
マレーシアのTVホストを務め、今作が本格的な俳優としてのデビュー作となる
失礼ですが、あまりお名前を聞いたことのないお二人です。
他にもニックの家族や親戚、レイチェルの家族や友人など多くの方が出演していますが、やはり著名な方はあまりいらっしゃいませんでした。
『クレイジーリッチ』の秘密
この映画、ハリウッド映画でありながら出演者が全てアジア系という異色の作品。しかもその殆どがあまり名前の知られていない俳優たちばかりなのに大ヒットとなった背景には、そんなアジアンパワーが一役買っていました。
オールアジアンキャストのこの作品を応援しようと、アジア系実業家たちがネット上で#GoldOpenというキャンペーンを敢行。その収入で無料上映会を全米各地で行いまたたく間に広がりました。
また物語のシンプルさにも人気の秘密があります。
制作費が莫大なアクションやSFは確かに見応えがあるかもしれませんが、この作品にはそんなギミックはありません。貧しい出の少女がいじめられながらも懸命に恋をし最後は結ばれるという、王道中の王道のシンデレララブストーリーに新たな映画の可能性を見出したと評論家たちは口を揃えていました。
映画に先駆け原作も日本では発売され、すでにその名は浸透しつつある『クレイジー・リッチ』は、
9月28日から全国の劇場で公開されます。
すでに続編の制作も決まっており、しかも3部作ということです。
女性なら一度は憧れるシンデレラストーリー、男性なら女心を知るにはもってこいの作品です。
ぜひ劇場で御覧ください。
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