「パワハラ」「おねだり」疑惑を抱え、辞職にまで追い込まれたものの、選挙で見事に再選を果たした兵庫県の齋藤元彦知事。その背景には県民の支持があったと言われますが、果たしてそれだけでしょうか?知事としての実績や家族との向き合い方、そして問題視された疑惑について、主婦としての視点も交えつつ厳しめに考えてみました。
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改革者としての実績と限界
氏名 斎藤 元彦(さいとう もとひこ)
生年月日 1977年11月15日
出身 兵庫県神戸市須磨区
学歴 東京大学経済学部卒
齋藤元彦知事は、1977年兵庫県神戸市須磨区の生まれ。東京大学経済学部を卒業後、総務省に入省し官僚としてのキャリアを積んだ後、2021年に兵庫県知事に就任しました。知事として着手した最大の改革のひとつが、前知事が進めていた720億円規模の県庁建て替え計画の凍結です。耐震改修案を打ち出し、無駄な支出の削減を目指しました。
また、天下り規制や災害時の企業連携強化といった政策も進める一方で、朝鮮学校への補助金について「子どもに罪はない」と継続を決定。善悪の両面を見極め、柔軟な対応を心がけた姿勢は評価できる部分です。
とはいえ、これらの改革は決してスムーズではありませんでした。急激な方針転換が多くの反発を招き、特に天下り規制で利益を失った関係者からの反感は大きかったようです。「慣例」に切り込む改革は評価されるべきですが、そこにはもっと慎重な合意形成が必要だったのではないでしょうか。家庭での大きな出費を削減する際も、家族全員で話し合い納得した上で進めるのが賢明です。それを知事の立場で強引に進めてしまったのは、配慮不足としか言えません。
疑惑に対する説明不足
辞職の引き金となった「おねだり」疑惑や贈り物の問題。これらに関して齋藤知事は「全部私が悪い」と謝罪しましたが、具体的な説明や透明性のある情報公開はほとんど行われていません。特に贈り物を自宅に送らせていたという指摘に対しては、家族を徹底して守る姿勢との矛盾も感じられます。
主婦としては、疑惑があればその場でしっかり説明し、誤解を解くのが筋ではないかと思います。家族のために曖昧な対応を続けたことで、逆に家族にまで悪い印象を与えてしまった可能性もありますよね。「説明する責任」を放棄しては、信頼は築けません。
辞職から再戦
匿名の内部告発が発端で起こった斎藤知事おろしですが、結果県民は斎藤知事を支持しているということが公に周知されることとなった再当選。
あのものすごいバッシングの中、ご家族が一切出てこなかったのは、斎藤知事が出ることを良しとしなかったからといわれています。
地域に住んでいる方は奥様の姿や息子さんの様子をよくご存じですが、実際の情報としては自宅はもちろん写真もほとんど上がっていません。
SNSを選挙や政策立案などにも使っているにもかかわらず、ご家族とプライベートに関しては徹底しているんです。
そうなると、告発にあった贈り物を「自宅に郵送させていた」は疑問が出てきます。
離婚話も上がっていますが、最後まで護る!とおっしゃっていた斎藤知事なので、ひょっとすると別姓にしてぱっと見はわからないようにしているだけという可能性もありますね。
再選は県民からの「最後通告」?
選挙で再選を果たしたことについては、県民の支持があったとされていますが、必ずしもそうとは言い切れません。兵庫県民としては、齋藤知事の進める改革が必要だと感じていても、疑惑や説明不足に対しては多くの不信感が残っています。それでも再選に至ったのは、「他に適任がいなかった」消極的な選択肢だった可能性もあるのではないでしょうか。
この再選は、単なる支持ではなく、「これが最後のチャンス」という県民からの最後通告とも受け取れる気がします。改革者としてのビジョンは素晴らしいものがある一方、実行力と説明力を兼ね備えなければ、本当の信頼は得られません。
こと財政や慣例というものにメスを入れていたので、特に天下り先がなくなった方々の怒りは相当なものでしょうし、甘い汁を吸っていたのは官僚だけでなく報道関係にもその悪手が伸びていたそうですから、告発報道の内容と再当選という結果が伴わないのもわからなくはないです。
「言わぬが花」「結果で示す」なんて言葉がありますが、斎藤知事は言葉が足りず誤解を生んでしまった部分も多数ある気がします。
目指すものや着眼点は県民目線でとても納得のできるものなので、せっかく県民がくれたチャンスですから、今度こそうまくやってほしいです。
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