2021年、とうとう事実上第100代総理大臣を決定する総裁選が始まりました。
そんな節目の選挙に一番に立候補した岸田文雄さんとは、どんな方なのでしょうか。
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エリート一族の出身
氏名 岸田 文雄(きしだ ふみお)
生年月日 1957年7月29日
出身 東京都渋谷区
学歴 早稲田大学法学部卒
生まれは東京都ですが、本籍は広島県になります。というのも、岸田家は広島の一族で多くが原爆の被害にあったこともあり、毎年夏には広島に訪れ被爆者たちからは当時の話を聞いていたそうです。
父親の岸田文雄氏は通産官僚で衆議院議員でもありました。また、元大蔵官僚で現参議院議員の宮沢洋一氏(宮沢前総理の甥)とはいとこ同士、会計図の青が政治家、赤が会社経営者ということでもわかるように、すごい一族なんです。
また奥様は老舗企業の社長令嬢で名門校出身英語も堪能で、外相だった岸田さんに同行した先でもほかのご婦人方と通訳なしで交流されている様子がニュースにも流れていましたね。
父親の都合で小学1年生から3年生までをアメリカで過ごした岸田さんは、その頃の生活から人種差別に強い関心を抱き、アメリカの普遍的価値である「自由」に大きな影響を受けました。
大学卒業後は長期信用銀行に入行し、銀行業務の花形ともいえる外国為替業務を2年担当、その後は海運業担当の営業マンとして高松市に3年在籍します。その時に倒産や夜逃げなどの世間の経済的な厳しさを目の当たりにし、銀行員として社会との矛盾を抱えることになりました。
5年務めた長銀を退職後は、父親の秘書として政治を学ぶことになるわけですが、指導らしきものはほとんどなく、その業務や父の後ろ姿から独自に勉強を重ねたそうです。
岸田氏の政治理念
官僚や議員経験者が身の回りにいる岸田さんにとって、政治は身近なものなのかもしれません。
しかし今回の総選挙では、政界でもとても大きな力を持つ二階幹事長への発言ともとれる改革案や、現政権を否定するかのような行動でたびたび注目されています。
前総理の安倍晋三氏と同期であるにもかかわらず、今回の選挙では支援をえられないというかなり困難な状況にいる中、それでも出馬意欲は薄れることなく高まるばかりというのが岸田さんのすごいところです。
「国民が安心でき、不安のない生活を送ることができる世の中を実現する」
いろいろ政策を掲げていらっしゃいますが、要はこういうことをおっしゃりたいのだと思います。
この根底には、幼少期のアメリカで感じたことや、長銀時代に肌で感じた世間の厳しさを今でも忘れていないからなんでしょう。
また、「意見をきちんと聞ける人間」と自分を評されていますが、ロシアのラブロフ氏や中国外相の王毅氏と「歴史や過去では譲れない部分もあるが、未来に向けた妥協点を探そう」と粘り強く説得し、見事に信頼を得たという過去があります。
どのような方が時期総理となられるのかわかりませんが、国民の明日をも知れない生活状況を知り、抱える不安感を実体験されている岸田さんのような方の発することばなら、信用してもいいかもしれないなと思います。
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